2017年2月14日火曜日

Winter term electiveについて

だいぶ更新が遠ざかってしまいました。2年生のDysonです。
VisitしてくださるApplicantの方からもElectiveに関する質問を多くいただくので、今回は私がFall termに履修したElectiveについて概略を書きたいと思います。

-Entrepreneurship and Innovation StrategyProfessor Adner
授業名について「MBAの学生が好きそうな単語を並べて人気授業にしたかった」と冗談を言っていましたが、基本的には新しい技術を持った会社(特にスタートアップ)がどのように市場を開拓すべきかを学ぶ授業です。授業では、Professorのフレームワークを用いて、実際の企業の成功例・失敗例を分析し、なぜ成功・失敗したのかを学んでいきましたが、毎回目から鱗が落ちるような展開が用意されており、非常に学びの多い授業でした。
中間レポート、最終プレゼンではチームを組んで新しい技術がどうすれば普及するか、何が障壁となっているのか等を分析しました。
Professor Adnerは授業の進め方も非常にうまく、毎回活発な議論が繰り広げられていました。Tuckで受講した授業の中でOne of the bestです。

-Countries and Companies in the International EconomyProfessor Bernard
長いタイトルですが、クラスメイトはCACIE(カーキー)と呼んでおり、要はコアにあるマクロ経済学(Global Economics for Managers)のAdvance版という位置づけです。担当するProfessor BernardTuckでもTop5に入るであろう人気Professorで、クラスメイトの何人かはFan化しており、彼の授業は必ず受講する人もいます。この授業も非常に満足度の高い授業でした。
この授業では、まず実際のニュース記事を読んで、マクロ経済学的にどのような点が間違っているか、実際にはどのようなメカニズムなのかをクラスでDiscussionします。そして、授業の後半は事前に読んできたCaseをベースに、企業としてマクロなイベント(リーマンショック、アジア通貨危機等)に対してどのように対処すべきかをDiscussionします。Caseはハードですが、ProfessorがクラスをEngageするのがうまく、毎回白熱した議論が展開されました。
Professorはどうやら日本好きらしく、彼の授業では日本のCaseが必ず取り上げられますし、日本に関する話がTopicとしても度々出てきます。この授業でも、日本に進出した米国企業のcaseやドル円為替レートの変動が米国企業に与える影響がTopicとして取り上げられるなど、日本人として大変興味深い話題も多かったです。
ちなみに、この授業は元々2コマ開講される予定でしたが、あまりに人気で、受講できない人が出たため、Professorが「それなら3コマやるよ」と言い、急きょ3コマ開講されることになりました。このエピソードから、いかにProfessorが教育熱心かがわかるかと思います。

-Global Strategy and ImplementationProfessor D’Aveni
Thinker 50のもはや常連にもなっているProfessor D’Aveniのコース。グローバルに展開している企業がどのようにLocalizeStandardizeをバランスするのか、どのように生産・販売拠点を最適化すべきか等を学んでいきます。Professor D’Aveniのコネクションで素晴らしいGuest speakerが訪れることも特徴の一つ。Cargill(世界最大級の穀物メジャー)CEOや兵器製造会社のCEO等が訪れ、レクチャーをしてくれました。また、Guest speakerのセッションの後にはProfessorと各Guest speakerのプレゼンテーションの仕方、内容等を分析します。プレゼンテーションにおける細かいジェスチャーや言葉の選択等で人に与える印象が全く異なることがよくわかり、大変参考になりました。Professor D’Aveniは個性のかなり強い教授で、自分がある国で拘束されかけたときにCIAに助け出された話等、面白い話もたくさんしてくれます。

-Real EstateProfessor Vogel
不動産ビジネスに関する基礎を学ぶコースです。ビジネスという観点だけでなく、個人として家やマンションを買う上での参考にもなるため、学生からの人気も高いコースです。
Professor VogelTuckで長年教えていたProfessorでしたが、残念ながら私が受講したこのクラスを最後に引退されてしまいました。Real estateのクラス自体は今後もありますが、違うProfessorとなります。
オフィスビル、リゾートホテル、アパートメント、ショッピングモール等、様々な不動産を題材に開発・投資・賃貸の意思決定をするうえで、どのようなことを考えなければならないのかをCase discussionをベースに学んでいきます。アメリカだけでなく、イスラエルや中国の不動産も題材として取り上げられ、イスラエル・中国からわざわざGuest speakerも来られ、非常に貴重な話を聞くことができました。