2013年7月13日土曜日

Tuck Student’s Profile and Employment

Tuckにはどういうバックグラウンドの人がいるのか、卒業後はどういう業界で働くのか、ということをよく聞かれるので、ここで簡単に生徒のプロフィールと直近の就職状況お伝えしたいと思います。

プロフィール

後述のEmployment ReportにもClass of 2012-2013の数字が載っていますが、大体毎年同じなので、ここでは私が属するClass of 2014の数字をもとに簡単に説明します。ウェブはこちら

Class Size: 281
ご存知の通り、Top MBA Schoolの中でも最小の規模を維持しており、それによって創られるClose-knit Communityが他校にはないTuckの魅力です。これまで1年過ごしてみてしみじみと感じますが、同学年はほぼ全員の顔と名前が一致するので、授業や課外活動、普段の生活でも、皆が互いをよく知ってる居心地の良いファミリーのような連帯感が強いです。したがって、International Studentにとってもアメリカ人の輪に溶け込みやすい環境になっている、生徒一人あたりの教授の人数が多いので教授との1:1の人間関係が構築しやすい、ゲストスピーカーとのランチやディナーに参加できる率が高い、などなど、数多くのメリットがあると思います。

Average Age: 28 / Average Age of Work Experience: 5 yrs
Tuckは就業経験を高く評価しており、平均年齢はやや高めです。その分ある程度キャリアを積んだ学生が多いので、社会人としての経験が深く、成熟度の高い人が多いと感じています。

Students with Partners 36% / Students with children 6%
Tuckは家族、子供連れが多いイメージがありますが、実は全生徒の約2/3は単身者とマジョリティです。1/3がパートナー(未婚も含みます)連れで、子供連れは6%程度となっています。ただ、環境の良さのせいか、在学中に妊娠・出産する人が多く、Hanoverに来てから既に10家族くらいからおめでたい話を聞いています。Make Baby in AmericaMBA)を達成したい人にはおすすめです。

Professional Work Experience
こちらも毎年あまり大きな変動はないようです。
一番多いのはコンサルで、20%-25%。ただし、既に転職した事のある人も多く、コンサル経験者を含めたら倍近いかもしれません。
2番目は投資銀行/PE20%弱、その後はマーケティング/小売、政府/軍隊/NPO、その他金融/不動産、テクノロジー、製造業が各々10%位です。
その他にはプロ野球選手や女優、起業家など、ユニークなバックグラウンドの人も多くいます。実際にStudy Groupでも毎回バックグラウンドがみんな異なっており、学年全体でかなり分散しています。

GMAT Avg. Score: 717
例年717-718くらいです。HBSStanfordは毎年730位、次いでWhartonTuckColumbia715-720のレンジにあります。日本人合格者は概ね700-730のレンジです。
ちなみにTOEFLについては学校側からの公表データはありませんが、日本人合格者のスコアは概ね110前後です。

就職状況

全体に関してはEmployment Reportがよく纏まっています。Class of 20122013のデータが載っています。詳細は直接レポートを見て頂ければと思います。大体1/3がコンサル、20%が金融、その他は様々な業界でのマーケティングかマネージャーポジションが多いようです。
TuckはアラムナイネットワークとCareer Development Officeによる個人レベルでの手厚いサポートがあるので、毎年就職率ではTop MBA校の中でもトップを争う就職率を誇っています。具体的なサポートに関しては過去の投稿でも一部書かれていますが、他にも色々あるのでまた別途書きたいと思います。
このブログの読者には日本人の事の方が参考になると思いますので、直近の2学年について下記に纏めました。全体的に業界はばらけており、私の学年では一人しか日本でインターンをしておらず、アメリカに残った人が大半となっています。特にアメリカでのインターンに関しては、Tuckのネットワークがあったことがきっかけになったものも複数あり、改めてアラムナイネットワークの絆の強さを感じました。


Class
私費/ 社費
Pre-Tuck
インターン
Post Tuck
他オファー
A
2013
私費
Nippon Paint USA
(アメリカ)
楽天
(東京)
楽天
(東京)
-
B
2013
私費
バークレイズ  キャピタル
(東京)
BCG
(東京)
マッキンゼー
(東京)
BCG
(インドネシア)
他外資系コンサル
(東京)
C
2013
社費
大和証券
(東京)
Grove Street Advisors – PE Fund of Funds
(Boston郊外)
大和証券
(東京)
Fore&Research – Hedge Fund (NY)
D
2013
社費
三井物産
(東京)
Kick Labs – US Incubator
(SF)
三井物産
(東京)
マッキンゼー
(東京)
E
2014
私費
Booz & Company
(東京)
Eli Lilly
(神戸)
-
Johnson & Johnson
(グローバル採用)
F
2014
私費
モルガン・スタンレー
(東京)
Digital Garage US – Corporate VC
(SF)
-
Real Estate Private Equity (NY), 農業系スタートアップ・投資ファンド(Austin), スタートアップ(東京)
G
2014
社費
NTT DATA
(東京)
Walmart
(Arkansas)
-
Google(東京)、マッキンゼー(東京)
H
2014
社費
三菱商事
(東京)
Taiyo Pacific Partners – Hedge Fund
(Seattle)
-
-
I
2014
社費
丸紅
(東京)
Independent Study at Tuck
(Hanover)*
-
-
J
2014
社費
三井物産
(東京)
Wasabi Ventures – US VC
(Palo Alto)
-
-
*         *  派遣規定上、夏季期間中のインターンが認められていないため、就職活動は行っていません


Y.I (T'14)