2013年6月20日木曜日

Dartmouth Ventures 2013 (後編)

前回書いたDartmouth Venturesの後編として、運営側としての感想とEntrepreneurship Initiativeという組織に関して書きたいと思います。

運営側としての感想

本カンファレンスは最終的に登録した出席者だけで460人を超え、実際には登録せずに参加した学生も多数いることを考えると500人前後の参加となり、大盛況に終わりました。Tuck/DartmouthでもEntrepreneurshipへの関心は年々高まっているようで、大会参加者が過去最高だったことがそれを裏付けました。

運営側に立つと、参加者の経歴の一覧が見れたり、スピーカーや審査員の方へ協力のお願いをする連絡を通じて、個別に多くの人と知り合える機会に恵まれたりしたことは大きな収穫でした。書類審査や当日の参加のお願いに対して殆どの人が1日以内に快諾の返事をくれたようで、アラムナイと学校の絆の深さも改めて感じました。

カンファレンス当日は、ビジネスコンテストとは別に、空いているスペースにブースを設けて起業予定又は起業後間もない人たちが自分のビジネスをPRする企画も行いました。僕が設営を手伝ったブースの人が新しいアプリを開発中とのことで、デモを見てあれこれとコメントをしてしばらく議論をしていたら、その人はTuckの卒業生で、卒業後Googleで働き、つい先日退職して起業したばかりだったことが分かり、話がはずみました。僕のインターンについて聞かれたので、自分達が手掛けているビジネスアイデアに集中するかVC/スタートアップでのインターンを検討している事を話し、色々とアドバイスをくれました。すごく感じのいい人だなと思っていたら、後日「Dropboxに興味があるって言ってたよね?あそこの重役に仲のいい奴がいるからレジュメを送ってくれたら推薦してあげるよ」とメールをくれ、またしてもいつ何がどういう風につながるか分からないなと実感しました。日本ではこのようなちょっとしたきっかけからの紹介・助け合いの精神に触れることが少なかったので、なんだか嬉しくなってしまいました。

こういったイベントの運営に携わると、多くの人とより近い人間関係を築ける機会に恵まれ、行動していれば日本人であろうが思わぬところでサポートしてもらえたりする(当然先にGiveすることが大事ですが)ので、しばしばExtracurricularには積極的に参加した方がいいと言われますが、それを実際に肌で感じた経験をお伝えできればと思い、前編とあわせて色々書いてみました。

Entrepreneurship Initiativeについて

最後に今回のカンファレンスの運営主体であるTuckEntrepreneurship Initiative(通称EI)について簡単に説明します。EITuck生に対してEntrepreneurshipへの興味を持つきっかけを増やし、より有益な教育/実践の機会をつくっていくことを目的に活動しています。カンファレンスの運営以外にも、リサーチをもとにした新たなEntrepreneurship関連のプログラムの提案を学校側に行ったり、Entrepreneurship Clubと連携してビジネスプランのブレインストーミングセッションやDartmouthの学部生やThayerとの交流会を開催したり、起業家を学校に呼んで講演をしてもらったりと、様々な活動を行っています。

EIのサイトはこちらです。Tuckで提供されているEntrepreneurship関係の授業やイベントについての説明があるので、ご興味があれば見てみて下さい。僕はFellowに選抜されたので、またいつか活動の詳細について改めてブログで書く予定ですが、もしEIに関して何か質問がございましたらいつでもご連絡下さい。Fellowsのページから僕にメールを送ることができます。

Fellowsのメンバーは僕以外はフルタイムで自ら起業したかスタートアップで働いていた経験がある人が殆どなので、僕は渡米前にインターンではあるけどスタートアップで働いた経験があったことと、かなり熱いエッセーを書いたこと、そして1年目から積極的にEntrepreneurship Clubの主要メンバーとして活動してきたことで、何とかFellowsに選ばれたと推測しています。ですので、Tuckに入ってからEIFellowsになりたいけどStart-upで働いた経験がない場合は、短期でもいいので留学前にインターンをしたり、合格後に積極的にEntrepreneurship系の活動に関わっておいた方がいいかと思います。



当日参加していた81年の卒業生の方と懇親会で知り合った時の写真です。Fellowsには当日運営委員のユニフォームとして特注のベストが配られました。実際は写真よりもかっこよかったと記憶しています・・・


Y.I (T'14)