2013年2月12日火曜日

Why Tuck:受験、合格から入学まで T.G. (T'14)


ハノーバーは寒さも一段落して、久しぶりに気温が摂氏0度を超えました!
今回は私がTuckを選んだ理由について、書いてみたいと思います。

まず、受験したとき。人によって受験校の選び方は様々だと思いますが、私は国際関係(国際経済&エネルギー/資源/環境専攻)とMBADual Degreeこちらのポスト参照)をしているので、まずはDual Degreeができる組み合わせ、というのが前提条件でした。最初のポリシースクールの受験校を決めたのですが、ポリスースクールは一般的にGREの受験が必要です。が、GMATGREの両者を受験する余裕はなかったので、ポリシースクールについて、まずはGMAT で受けられて、かつ興味のあった開発とビジネスを組み合わせたコースが勉強できそうな学校3つを選びました。次に、ビジネススクールについて、それぞれのポリシースクールとDual Degreeが可能な学校をリストアップすることから受験校選びが始まりました。

次に、志望校(=実際に受験する学校)を選びました。必ずしも受験した学校全てに当てはまるわけではないのですが、ビジネススクールに関しては主に以下の点を考えました。

    バランスの取れたアプローチ: 開講されている授業そのものは、どの学校でも自分のやりたい分野に関してすごく大きな差があるわけではなさそうでした。が、どのように学ぶか、ということについては、特定の方法論に偏った学校よりは、ケース・レクチャー・プロジェクトなど、科目ごとに多様なアプローチを取っている学校の方が、自分は学びやすそうかな、と思いました。


    アラムナイの学校への態度:幸い、20年前にMBAを卒業した人人から在学中のサマーインターンまで、前職でかなりのMBAホルダーと接する機会に恵まれていました。MBA留学をしたいとは伝えずにMBAについての話を聞き、MBAの経験をプラスにとらえていたり、学校への思いが強い方の卒業校にはよい印象を受け、学校選びにも影響を与えたと思います。


    学生数(学生全体&日本人): 巨大な学校で2年後にも知らない人がたくさん、という学校よりは、少人数の学校のほうが、自分は濃い人間関係を作りやすいかな、と思いました。また、学生数が多いとリクルーティングを含めた学校のイベントで参加者が抽選になって人気のイベントには参加できないこともある、と聞いていたこともありました。加えて、あまり日本人比率が高すぎない学校や日本人で固まり過ぎなさそうな学校(もちろん、どんな学校でも、他の日本人との距離感や関わり方を決めるのは自分なのですが、やはり自分だけ輪に入らないのも気になりそうなので)を希望していました。


    学校の評判:ランキングの絶対的な順位はあまり気にしていませんでしたが、優秀な学生を多くひきつける指標の一つとして、ランキング上位常連校を選びました。MBAではクラスメートから学ぶことも多いので、それなりの人気校(?)にいけば、クラスメートの質も高いのかな、と考えました。


Tuckについてはもともと志望度は高かったです。たとえば、コンサル時代にTuck出身のマネージャーと働いていたとき、関連分野についてTuckの教授と電話会議をする機会があったことがありました。その教授とマネージャーは特に直接面識があったわけではありませんが、教授がマネージャーのメールに即座に返事をくれ、電話でのディスカッションをする時間を取ってくれたこと、またそこでの会話が非常に知的で面白かったことを、今でもよく覚えています。


実際に合格した後は、上記に加えて、奨学金の金額、また合格を知らせてくれてからの学校の対応が判断材料の一つに入ってきました。


最終的には、自分の直感でTuckにしたわけですが、そのときに考えたのが、自分がどこまでその学校に対して当事者意識を持てるか、ということでした。
各学校それぞれに長所・短所があり、ロケーションなど変えられない条件ももちろんありますが、日本での知名度、アラムナイネットワークなど、自分が積極的に関わることで変えられることもあります。その学校のために何かしたいと思えそうか、その学校のために何かしている自分をイメージできるか、ということを考えてみて、一番しっくりとくる学校がTuckでした。(幸いにして、ポリシースクールで志望度が高かった学校とTuckDual Degreeできる組み合わせでしたので、ラッキーだったと思います)


何を求めるかによって、優先事項や見るポイントも変わってくることと思います。たとえば、私の場合、ポリシースクールがいずれにせよ都会でしたので、Tuckのロケーションはあまり大きな問題ではありませんでしたし、むしろ田舎生活をする機会としてプラス要素でしたが、人によっては田舎であることが大きなマイナスポイントになります。(余談ですが、私はキャンパスビジットをしていなかったので、Hanoverは途方もない田舎だと想像しており、実際に来てみて思っていたよりも洗練されているし、大きなモールもあって便利だなあ、といい意味で驚きました。こちらのリンクを参照して下さい

実際にその学校に通う自分や入学後の生活が想像できそうか、それは本当に自分が求めるものとあっているのか、よく考えて、でも最後はフィーリング、というのが、私の決め方でした。


最後に、学校によってカラーがあり、在校生やアラムナイと話し、そういった雰囲気をつかむことは学校選びに役立ちます。が、一方で、学年による違いもあります。そして、そういった学年ごとの色を決めていくのは自分たちなわけであり、(上に記したことと矛盾しているかもしれませんが)アラムナイや在校生の経験が全てというわけではありません。
また、求めるものによって「いい学校」は異なります。
各学校についての情報はいくらでも集められますが、不必要な情報に振り回されすぎず、自分にとってベストな学校を選択することが大切かと思います。
少なくとも私については、納得感を持って学校を選択できたからこそ、今の学生生活の一瞬一瞬をより大事に過ごせるように感じます。


もしも学校選択の過程でお役に立てることがありましたら、ご連絡くださいね。
Tuck在校生一同、精一杯のサポートをしたいと思います。


T.G (T'14)