2013年2月15日金曜日

キャンパスビジットに関する必要情報


January Roundも先日締め切りを迎えました。1月下旬にかけてかなり多くの日本人の出願者の方々がビジットでハノーバーを訪れて下さり、在校生として嬉しい限りです。色々な方のお話を伺ったところ、キャンパスビジットを行うにあたっての重要情報を纏めた方が良いと思ったので、今回のエントリーで書きたいと思います。キャンパスビジットをするのとしないのとでは学校の印象も大きく変わってきますので、Tuck受験を検討されている方はぜひ目を通して実際にビジットしていただければ幸いです。


【ハノーバーへの移動手段】

1.       Dartmouth Coach (http://www.dartmouthcoach.com/)
ボストン、ニューヨークからハノーバーに移動するにあたって最も一般的な手段です。所要時間はボストンから2時間半弱、ニューヨークから5時間で飛行機ほど早くはないものの、座席は広々としておりwifi完備なのでかなり快適な環境です。到着地は後述するHanover Innの目の前で宿泊先がそちらであればそのままホテルに行けるので非常に便利です。
ニューヨーク便のみ事前にインターネットでの予約が可能となっていますが、各ラウンドの締め切り前や就職活動が盛んな時期(1-2月)は予約が埋まってしまう可能性があるので早めのチケット入手をオススメします。ボストン便の場合は事前予約が出来ない(インターネットでチケットの購入は出来るものの席が確約される訳ではありません)ので余裕を持って乗り場に行って席を確保する必要があります。




2.       Cape Air (https://www.capeair.com/)
所要時間はボストンから1時間、ニューヨークから3時間弱と、バスに比べるとやはりだいぶ時間をセーブできます。但し、飛行機と言っても小さなプロペラ機ですので乗るのには多少勇気がいるのと、通常の飛行機とは違い時間通りに出発することに厳密にこだわっていないため、乗客が揃うまである程度待つ可能性があるので、時間的に余裕をもってスケジュールを組むことをオススメします。私自身は利用したことはありませんが、同級生の話を聞く限り、冬季は欠航は割りと頻繁にあるようなのでまずはDartmouth Coachの利用を検討するのが得策です。
尚、到着地はハノーバーから車で15分ほどのレバノン空港ですが、そこからハノーバーまでシャトルバスが用意されているのでタクシーなどの手配は必要ありません。






3.       Grey Hound (http://www.greyhound.com/)
アメリカ全土で展開しているバス会社でこちらはボストンからはDartmouth Coachと所要時間はあまり変わらないものの、ニューヨークからは7時間以上かかるので少々辛いかもしれません。又、ニューヨーク便の場合、ハノーバーからニューヨークまでの直行便が基本的になく、ハノーバーから車で10分ほどのWhite River Junctionで乗車する必要があります。ハノーバーからここへの交通手段は基本的に車しかなく、事前手配などの手間を考えるとニューヨークに戻る場合は先に挙げた選択肢から選ぶ方が良いと思われます。

4.       Upper Valley Shuttle (http://www.uvshuttle.com/)
こちらはボストンとハノーバーの間に位置するマンチェスター空港からのシャトルバスサービスです。マンチェスター空港はハノーバーのあるニューハンプシャー州南部に位置する地域空港でニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィア、デトロイトなど国内の主要都市への便も就航しています。万一他の都市からボストンへのフライトが満席もしくは値段が高すぎる場合はこちらに移動した上で、シャトルバスを利用するという方法も考えられます。尚、マンチェスター空港からハノーバーへの所要時間は1時間半です。又、マンチェスターからハノーバーへは他にもUV Ride (http://www.uvride.com/)という会社がシャトルバスを運行していますので予定が合わない場合はこちらも調べてみてください。

以下、交通手段の一覧表です。

名称
種類
出発地
到着地
所要時間
費用(片道)
Dartmouth Coach
バス
Boston
Hanover Inn
2時間半弱
$38
NYC
同上
5時間
$75
Cape Air
飛行機
Boston
Lebanon Airport
1時間
$60
NYC
同上
3時間弱
$110
Grey Hound
バス
Boston
White River Junction
2時間半弱
$40
NYC
同上
7時間
$70
Upper Valley Shuttle
バス
Manchester
Hanover Inn
1時間半
$60




【ハノーバー及びレバノンのホテル】

1.       Hanover Inn (http://www.hanoverinn.com/)
ダートマス大学の敷地から道を挟んだところにあるホテルでTuckのキャンパスまで徒歩約10分とアクセスは最も良いです。問題は値段がやや張ること・・安くても一泊約$200から、繁忙期は$300を超えることもあります。ただホテル自体は2012年に大幅な改装工事を行った事もあり、非常に綺麗ですし、ビジットの前日に在校生とディナーをしたり、当日キャンパスまで歩いていったりするには非常に便利な立地ですのでやはり一番オススメです。



2.       Six South Street Hotel (http://www.sixsouth.com/)
こちらもHanover Innと同様にダウンタウンに位置するホテルです。Hanover Innからキャンパスとは反対側に向かって3本ほど通りを下ったところにありますが、キャンパスへのアクセスという意味ではあまりHanover Innと変わらないので非常にオススメです。こちらのホテルは最近新たに建設されたので、建物や設備が新しく、Hanover Innと比較すると値段は多少低めに設定されています。



3.       Courtyard Marriot Lebanon (http://www.marriott.com/hotels/travel/lebcy-courtyard-hanover-lebanon/)
私が昨年1月下旬にビジットした際は最初の二つがすでに予約で一杯だったのでこのホテルを利用しました。レートは多少安いものの、大きくは変わらない上にキャンパスまでは車で15分ほどかかります。私の場合、ビジット当日はホテルからのシャトルバスを利用しましたが、かなりのんびりした対応で予定の時間より少々遅れて出発した上に雪道でノロノロ運転だったので朝一のインタビューに間に合わないのではないか、と同乗した他のアプリカントと怒り半分、焦り半分ドライバーを急かした記憶があります。



【その他注意事項】

1.       タクシー
ハノーバー及びレバノンでは基本的に流しのタクシーは走っていませんのでご注意下さい。従ってタクシーを利用する場合は事前に予約しておく必要があります(ハノーバー到着後に予約をする場合、到着まで1時間程度待たされることもありますので、事前に到着時間を指定した予約をお勧めします)

Big Yellow Taxi - http://bigyellowtaxis.com/

2.       天候
雪が多い日はやはり交通機関に乱れが生じやすくなりますのでご注意下さい。上記移動時間の目安を書いていますが、天候によっては遅れる場合があります。またホテルからキャンパスまでの移動も徒歩であれ車であれ、通常より時間がかかる場合があるのでその点を踏まえて余裕を持ってスケジュールを組まれることをオススメします。

3.       在校生とのディナー、チャット
事前にスケジュールや興味のある分野などをご連絡いただければ可能な限りインタビューの前に在校生とのディナーやチャットをセットします。在校生に直接コンタクトいただくか、こちらのメールアドレス(tuckjapanHP@gmail.com)にメールをお願いします。

今回はキャンパスビジットにあたっての注意事項を纏めましたが、ビジットプログラムについてのエントリーもありますのでそちらもご参照下さい。
他にも不明な点があれば在校生が回答しますので気軽にご連絡ください。雪深いハノーバーの街で在校生一同ビジターの皆さんをお待ちしています!



S.Y (T'14)







2013年2月12日火曜日

Why Tuck:受験、合格から入学まで T.G. (T'14)


ハノーバーは寒さも一段落して、久しぶりに気温が摂氏0度を超えました!
今回は私がTuckを選んだ理由について、書いてみたいと思います。

まず、受験したとき。人によって受験校の選び方は様々だと思いますが、私は国際関係(国際経済&エネルギー/資源/環境専攻)とMBADual Degreeこちらのポスト参照)をしているので、まずはDual Degreeができる組み合わせ、というのが前提条件でした。最初のポリシースクールの受験校を決めたのですが、ポリスースクールは一般的にGREの受験が必要です。が、GMATGREの両者を受験する余裕はなかったので、ポリシースクールについて、まずはGMAT で受けられて、かつ興味のあった開発とビジネスを組み合わせたコースが勉強できそうな学校3つを選びました。次に、ビジネススクールについて、それぞれのポリシースクールとDual Degreeが可能な学校をリストアップすることから受験校選びが始まりました。

次に、志望校(=実際に受験する学校)を選びました。必ずしも受験した学校全てに当てはまるわけではないのですが、ビジネススクールに関しては主に以下の点を考えました。

    バランスの取れたアプローチ: 開講されている授業そのものは、どの学校でも自分のやりたい分野に関してすごく大きな差があるわけではなさそうでした。が、どのように学ぶか、ということについては、特定の方法論に偏った学校よりは、ケース・レクチャー・プロジェクトなど、科目ごとに多様なアプローチを取っている学校の方が、自分は学びやすそうかな、と思いました。


    アラムナイの学校への態度:幸い、20年前にMBAを卒業した人人から在学中のサマーインターンまで、前職でかなりのMBAホルダーと接する機会に恵まれていました。MBA留学をしたいとは伝えずにMBAについての話を聞き、MBAの経験をプラスにとらえていたり、学校への思いが強い方の卒業校にはよい印象を受け、学校選びにも影響を与えたと思います。


    学生数(学生全体&日本人): 巨大な学校で2年後にも知らない人がたくさん、という学校よりは、少人数の学校のほうが、自分は濃い人間関係を作りやすいかな、と思いました。また、学生数が多いとリクルーティングを含めた学校のイベントで参加者が抽選になって人気のイベントには参加できないこともある、と聞いていたこともありました。加えて、あまり日本人比率が高すぎない学校や日本人で固まり過ぎなさそうな学校(もちろん、どんな学校でも、他の日本人との距離感や関わり方を決めるのは自分なのですが、やはり自分だけ輪に入らないのも気になりそうなので)を希望していました。


    学校の評判:ランキングの絶対的な順位はあまり気にしていませんでしたが、優秀な学生を多くひきつける指標の一つとして、ランキング上位常連校を選びました。MBAではクラスメートから学ぶことも多いので、それなりの人気校(?)にいけば、クラスメートの質も高いのかな、と考えました。


Tuckについてはもともと志望度は高かったです。たとえば、コンサル時代にTuck出身のマネージャーと働いていたとき、関連分野についてTuckの教授と電話会議をする機会があったことがありました。その教授とマネージャーは特に直接面識があったわけではありませんが、教授がマネージャーのメールに即座に返事をくれ、電話でのディスカッションをする時間を取ってくれたこと、またそこでの会話が非常に知的で面白かったことを、今でもよく覚えています。


実際に合格した後は、上記に加えて、奨学金の金額、また合格を知らせてくれてからの学校の対応が判断材料の一つに入ってきました。


最終的には、自分の直感でTuckにしたわけですが、そのときに考えたのが、自分がどこまでその学校に対して当事者意識を持てるか、ということでした。
各学校それぞれに長所・短所があり、ロケーションなど変えられない条件ももちろんありますが、日本での知名度、アラムナイネットワークなど、自分が積極的に関わることで変えられることもあります。その学校のために何かしたいと思えそうか、その学校のために何かしている自分をイメージできるか、ということを考えてみて、一番しっくりとくる学校がTuckでした。(幸いにして、ポリシースクールで志望度が高かった学校とTuckDual Degreeできる組み合わせでしたので、ラッキーだったと思います)


何を求めるかによって、優先事項や見るポイントも変わってくることと思います。たとえば、私の場合、ポリシースクールがいずれにせよ都会でしたので、Tuckのロケーションはあまり大きな問題ではありませんでしたし、むしろ田舎生活をする機会としてプラス要素でしたが、人によっては田舎であることが大きなマイナスポイントになります。(余談ですが、私はキャンパスビジットをしていなかったので、Hanoverは途方もない田舎だと想像しており、実際に来てみて思っていたよりも洗練されているし、大きなモールもあって便利だなあ、といい意味で驚きました。こちらのリンクを参照して下さい

実際にその学校に通う自分や入学後の生活が想像できそうか、それは本当に自分が求めるものとあっているのか、よく考えて、でも最後はフィーリング、というのが、私の決め方でした。


最後に、学校によってカラーがあり、在校生やアラムナイと話し、そういった雰囲気をつかむことは学校選びに役立ちます。が、一方で、学年による違いもあります。そして、そういった学年ごとの色を決めていくのは自分たちなわけであり、(上に記したことと矛盾しているかもしれませんが)アラムナイや在校生の経験が全てというわけではありません。
また、求めるものによって「いい学校」は異なります。
各学校についての情報はいくらでも集められますが、不必要な情報に振り回されすぎず、自分にとってベストな学校を選択することが大切かと思います。
少なくとも私については、納得感を持って学校を選択できたからこそ、今の学生生活の一瞬一瞬をより大事に過ごせるように感じます。


もしも学校選択の過程でお役に立てることがありましたら、ご連絡くださいね。
Tuck在校生一同、精一杯のサポートをしたいと思います。


T.G (T'14)

Tuck 500


今日からTuck 500というイベントが開始しましたので、意気込みも含めてBlogに書きたいと思います。Tuck 500QLCQuality of Life CommitteeTuckの生徒会の一部で、その名の通り学生生活の質向上への貢献を目的として組織されています。学内・学外のスポーツイベントや学内音楽演奏会等を取り纏めています。)主催のイベントで、61組のチームで3週間かけて500マイルを走破するものです(ランニング以外にも、サッカー・ホッケー・ヨガ等のスポーツを1時間行った場合、5マイルとしてカウントできます)。

僕のチームは我らがS.Y.をキャプテンとし、アメリカ人・ウルグアイ人・メキシコ人・シンガポール人の6人チームです。チーム名はTuck 500の響きから連想された映画「300」と5カ国混成チームにちなんで「6 Spartans from 5」にしました(ちょっと寒い感じかもしれませんが、僕らは本気です)。

今日はダートマス大学が所有するジム(学生は無料で利用できます)に行き、7マイル走ってきました。明日はアイスホッケーをして5マイル、明後日はサッカーをして5マイル稼ぐ予定です。

こんな風に書くと、ちゃんと勉強しているのか?こいつは大丈夫か?と思われる方もいらっしゃるかと思うので、念の為書かせて頂きますと、学校の予習・復習やFirst Year ProjectFirst Year Projedt (FYP))等の時間は、毎日しっかり確保しています(その代わり、平日の睡眠時間は平均4時間くらいです)。睡眠時間を削ってまでなんでスポーツをしているのかと自分でも考える時があります。この問いに対する自分なりの回答は、スポーツが好きで、且つ、クラスメイトと一つの目標に向かって努力するのが楽しいからだと思います。Tuckは数あるビジネススクールの中でも、チームワークを重視する学校だと個人的には思いますが、誰かからチームワークを強制されることはありません。一方で、クラスメイトと一緒に何かに取り組む機会(学業・スポーツ・文化活動等)は数え切れないほどあります。

僕は元々スポーツが好きで、クラスメイトに誘われると(若しくはクラスメイトを誘うと)少し無理をしてでも挑戦したいと思って取り合えず始めた結果、こんな生活になったのだと思います。今年で33歳になりますが、年齢に負けず、肉体的にも精神的にも強くなっていきたいと思いながら零下の毎日を過ごしています。

大学が所有するジム
Y.T(T'14)