2012年10月28日日曜日

Outward Bound Trip - Kayaking

今回はTuckPre-termプログラムの中でも特に内容が濃いと思っているOutward Boundについて投稿します。
別途Sailingについての投稿で基本的な事は書いてあるので、私が参加したKayakingの方の特徴を中心に書こうと思います。(ネタバレしない程度に)

プログラム概要
Sailingと同じく1週間のプログラムです。例年Sailingよりも少数のチームで行われ、今年は全部で10人でした。
Sailingとの大きな違いは、下記の通りです。
・カヤックは一隻につき1人か2人しか乗らないので、より動きの自由度が高い
・より海面に近いところで船を漕ぐ(これが思っていたより気持ちいいんです!)
・毎日陸地で寝る
基本的には毎日カヤックで5-8km移動し、無人島でテントを張って寝泊りする生活です。

私はそこまで考えていなかったのですが、他のカヤック参加者には、カヤックの方が私生活においても趣味として遊べる機会が多いのでカヤックを選択している人がいました。
日本のしかも東京育ち的には全くない考え方だったのですが、実際にカヤックを持っていて、川のすぐ近くの家を借り、週末に趣味で奥さんとカヤックをしている人もいて驚きました。

プログラムの感想
メンバー総数が少ない代わりに全員一つのチームとして1週間ずっと行動を共にするので、長い時間同じメンバーと過ごすことで一人一人との仲を深める機会に恵まれました。
メンバーはDiversityに富んでいて、アメリカ人5人(pre-Tuckの仕事は投資銀行、リテール、facebook、化学系、軍人、旅行会社など)の他、韓国人、アルゼンチン人、ベネズエラ人もいて、出身国の文化や経済状況などについても話し合いました。
Outward Boundは単にアウトドアを楽しむだけではなく、リーダーシップとチームスキルの発展も目指しているため、キャプテンと呼ばれるグループ全体のリーダーの他、航海案内や料理、キャンプの設営など、複数の役割を交代で担当していき、毎回役割をローテーションする前には、いい仕事をした人を褒め、個人的な反省点や気づき、グループ全体としての改善点などについても意見を交わす時間を設けます。
プログラムを振り返ると、これが何の関わりもない人達と一緒に行うものだったらまあまあってとこなのですが、実際にはこれから2年間一緒に過ごすTuckのクラスメートと参加するので、既に共有するものがあり、その分得るものも大きいと感じました。
Tuckの人は、大抵他人を理解して強い絆をつくろうという考えを持っているので、特に打ち解けやすいのではないかと思っています。

Outward Boundで得た絆は強く、学期が始まってからも同じカヤックのメンバーとの関係は特別です。
数週間前にはメンバーの一人が誕生日だったので、さっきまでその人の家(同じSachem Villageに住んでます)に呼ばれて飲み、2週間前にはカヤックのメンバー全員でブランチをしました。
TuckのようなSmall Schoolでもさすがにクラスメート全員を深く知ることはなかなかできません。
このようにプログラムが終わった後も、継続的にOutward Bound仲間で会う機会が自然と増えるので、長期的にも非常に有意義なプログラムだと思っています。
Tuckに進学される事になったらぜひ参加してみてください!



Y.I (T'14)

2012年10月24日水曜日

Tuck Sports!!!

Tuckでは大小様々なクラブが忙しい勉強、就職活動の合間を縫って活動しています。インタビューの練習や企業とのコネクション作りが出来るキャリア系のクラブに時間を割くのは当然理解できますが、それ以外の運動系、文化系のクラブにも多くの学生が思っていた以上に注力していることには驚かされました。

私の場合は小学校から続けているサッカーをすべくサッカークラブに、またTuckに入ったら何よりこれ!と言われているTripod Hockey(Tripod=初心者が両足とスティックでバランスを取る様を三脚に見立てているものです)に参加しています。

サッカークラブでは練習もそこそこに先日Yale大学に遠征し、各大学のMBA学生が集う大会に参加してきました。南米出身者を中心にかなりの上級者から15年振りにボールに触ったというほぼ初心者まで技術レベルにバラつきはあるものの、熱い気持ちは皆変わらず互いに声援を送り合いながら楽しい二日間を過ごすことが出来ました。結果は決勝トーナメントに勝ち進むも準々決勝でYale Alumniと対戦し0-0からPK戦負け、という少々悔いの残る結果に。。年内の大会はこの一つだけであとは春にTexas Austin、UNC、そして何よりTuck主催のトーナメントがあるので今から楽しみです。

サッカーはTuck でもBig Sportsの一つである一方、学生全員の注目を集めるのは何よりTripod Hockeyです。学生の多くが参加し、試合も頻繁に行われるため日常の会話でも必然的にホッケーの話題が多くなります。男子の場合、参加者のレベルに応じて地元のリーグに参戦するAチーム、Bチームが夫々1つ、そして内輪でリーグ戦を行うTripodが6チーム編成されます。上記の通りTripodは初心者を指すと書きましたが、内輪でやった方が楽しいから、とあえてTripod Hockeyに参加する上級者もいるため全くの素人である私のような人間にはなかなか大変な環境です。それでも失敗を恐れない姿勢が評価されるお国柄か精一杯やれば「Good Job!!」と声援が飛びますし意外とチームにも貢献できます。

試合は基本的に深夜に行われるため連日の宿題、予習で疲れた体にはこたえますが、同級生と授業を受けているだけではなかなか築けないであろう密な関係が築けるため非常に有意義な時間だと思います。上級生からは「The best jobs are on the hockey link」なんていう話を聞くくらいここで得た仲間は自分にとって重要なネットワークになるようです。(私の場合はまだ始まったばかりなのでそこまでの実感はありませんがすでにその雰囲気は感じております)

又、学校側もこういったクラブで積極的に活動してリーダーシップを発揮したり、コミュニティの一体感をより強固なものにしたりすることを期待していますので受験を考えられている方はご自身の趣味や特技にも注目して勉強やキャリア以外でもいかにTuckで活躍できるかをアピールするのも一つの大きなポイントかと思います。

と、熱弁を振るうも家庭の理解を得るのは容易ではなく今日も妻にやや冷めた目で見送られながらいそいそとホッケースティックを車に積み込み深夜のリンクに車を走らせる次第です。


Yale遠征の際の集合写真です


ホッケーの試合前の様子です、全員素人ですが満面の笑み。
S.Y(T'14)


Leading Individuals and Teams

Fall Aのコア授業には別の記事で紹介されているAnalysis for General Managers(AGM)に加えてLeading Individual and Teams(LDIT)と呼ばれるリーダーシップ系の科目がもう一つあります。どちらもケースをベースにした授業ですが、AGMは企業戦略に関するものである一方で、LDITはより個人や小規模のチームを如何に動機付けするかに主眼を置いているもので、個人的には過去仕事で直面した個々の局面に置き換えることが出来て非常に共感し易く学びの多い授業でした。

ケースの例としてはマネジメント能力に乏しいファンドマネージャーが新しくアナリストのチームを編成する上で注意すべき点を考える、投資銀行に於いて協調的な企業文化に馴染まないハイパフォーマーを昇進させるべきか否かを議論するといったものがあります。

包み隠さず書きますと、この授業はある程度コモンセンスで意見が言えるものであることから、他の授業に比べて一部のネイティブの生徒は予習の必要性をあまり感じていないようでした。これはやる気の問題というよりもとにかく次から次へとやることが出てくる多忙な生活の中で、負担を抑えられるところは極力抑えたいという姿勢の表れ、といった方が正しいと思います。そしてそれでもみっちり準備して来た(つもりの)私よりも授業で効果的な意見を出して議論に貢献する同級生もいるのでまだまだ頑張りが足りないな、と痛感したりもします、、

又、他の授業も同様ですが、オフィスアワーという形で教授が生徒のために週に一回~三回ほど個別の質問や議論のための時間を取ってくれます。ふらっと尋ねて授業で消化し切れなかったことについて聞いたり、自分が話し切れなかった意見を述べたりすることでより深い学びを達成することが可能になります。私自身は質問があってもわざわざ時間を取ってもらって聞くほどのことでもないかな、と思ってFall Aではそこまで積極的に教授のところに足を運びませんでしたが、質問の回答以上のことを学ぶことができると学期の後半になって実感したので、来学期からは足しげく通おうと思っています。ちなみにスタディグループのメンバーは特に用もないのにSay helloだけしに行ったりしています(顔を覚えてもらうことで成績も多少甘めに付けてくれる??)

あくまでも個人的な意見ですが、このLDITのように一見Eye Openerでないような授業でも、自分次第で学びはいくらでも深く出来るのだな、と実感しました。Fall Bでも引き続きリーダーシップについて学ぶ機会があるので今から楽しみです。

S.Y(T'14)

Life in Hanover

Tuckと言ったら皆さん何を連想されるでしょうか?温かいコミュニティ、General Managementに強いバランスの良いプログラム、アイビーリーグの一角、と色々あるかもしれませんが、何よりまず思い浮かぶのは:

「田舎」

の一言かと思います。私の受験時代、まだ学校のリサーチを殆ど行っていない時に某予備校の授業で参加者のその時点での主な志望校を挙手で聞いていくことがありました。Tuckの名前が挙がった際に「あー、Tuckねー。。あそこはねー、すごいからねー(田舎具合が)」というどこからともなく出たコメントが自分にとってTuckに関する最初のインプットでした。当時最終的には自分がTuck行くことになるとは正直夢にも思っていなかった私は「ここまで言われるって一体どんな田舎にあるんだろう、ちょっと自分には縁がないかもしれないなぁ」と心の中で呟いた記憶があります。

そして今年一月のビジットにてボストンのローガン空港からバスで2時間強、噂には聞いていたものの本当に200mしかないメインストリートには驚きましたが、ビジットや帰国後の食事会で出会った魅力的な先輩達から揃って「この環境だからこそ仲間同士の固い結束、一生続く強いネットワークが出来る」と言うコメントを聞き、最終的にTuckに決めました。

ではTuckのあるハノーバーの街というのは実際どんなところか、長所、短所を出来るだけ客観的に挙げてみたいと思います。

交通機関:公共交通機関とタクシーが極めて僅少なため移動は基本車です。妻と二人で一台の車を共有する生活を始めてみると、当たり前ですが勝手に出かけて勝手に帰ってくるということが出来ないことに気づきました(自分の出かけたい時間・帰りたい時間を都度事前に相手に伝え、送迎をスケジュールに入れてもらわないといけない)。私の場合留学を機に結婚したため、東京では妻と同居しておらず、お互い仕事をしながら好きなように暮らしていたため、この環境変化が多少ストレスに感じられたのは確かです。しかし、近所の奥さん友達とのお茶会を切り上げて夕方迎えに来てくれる妻の姿を見て、東京であのまま暮らしていたら今日も深夜に会社乃至は銀座からタクシー帰り、妻の寝顔を見るか見ないかの生活だったかもと思うと、夫婦の絆を深めるには絶好の環境だなぁとつくづく実感、お茶会を中座させられた妻の恨み言もまた楽しい夫婦のコミュニケーションと捉える心の余裕も生まれます。

治安:圧倒的に良いです。あまりの治安の良さに平和ボケしてしまい、ボストンやNYに行った際にPC、財布などの貴重品をスターバックスのテーブルに置きっぱなしにしたまま席を外して盗まれてしまう人がいるので注意するようにと学校側から通知があるくらいです。私にはまだ子供がいないので学校選びの際に治安という面はあまり重視していなかったのですが、いざ留学してみてその点全く不安なく自分や妻が一人で出歩けるというのは生活する上で非常に重要なポイントだと感じました。勿論他の都市に於いても「Be at the wrong place at the wrong time」でなければ問題ないと思いますが、ハノーバーではそもそもWrong PlaceもWrong Timeも見つけるのが非常に難しいです。

食事:大きな街ではないのでより取り見取り、という訳には行きませんがメインストリート界隈にアメリカン、イタリアン、中華、インド料理、と色々なレストランがあり5-10分車を走らせれば(韓国系の)日本食も食べられます。食材の調達は米系、アジア系のスーパーマーケットでかなりの部分賄えるので何も手に入らなくて困る、という訳でもありません。この点については妻の方がよく知っているので別の記事で詳しく書いてもらおうと思います。

住居:私が住んでいるのは他のTuck生も多く住むSachem Villageというエリアです。青々とした芝生、涼しげな木陰、そして整然と並んだ白い一軒家たち。気分はさながら軽井沢の別荘オーナーです(ちょっと言い過ぎかもしれませんね)。同級生も多く住むこのコミュニティで、夕暮れ時には軒先の芝生で家族ぐるみのバーベキューディナーをして、日が暮れて気温が下がったら暖かい自宅でそのまま二次会宅飲み。10月に入ると朝晩は冷え込むようになり、勉強しながら自宅の窓から周りの森の紅葉が鑑賞できます。又、私が借りてる家は1階にLDK、2階に二つベッドルームがある間取りで東京で私が借りていた1Kの極小物件より家賃が安いので大変お得です。

色々書き出すと長くなりますので今回はこれくらいにしますが、今後も折に触れて在校生やそのパートナーが生活の様子を紹介して行きますのでぜひご参考にしていただければと思います。

最初のインプットが

「田舎」

であったTuck及びハノーバーの街に関して2ヶ月を過ごしてみて:

「田舎であることは全く否定しないけどイメージしていたよりずっと不便は少ないし、それ以上に治安や美しい自然など田舎であることのメリットがここまで大きいとは思わなかったので今のところ大満足」

というのが偽りのない感想です。もう少しすると雪が降り始めるらしいので一年を過ごした後の感想も順次アップしたいと思います。


綺麗なお店が立ち並ぶメインストリートです。


2階の勉強部屋からの眺めです。分かり辛いですが、今の時期は紅葉が綺麗です。

S.Y(T'14)

2012年10月17日水曜日

Dormitory(独身寮での生活)

Tuckでは一年目の学生を対象に独身者向けの寮が3つあり、一部の方からは、リッツカールトンホテルの客室と言われている程で、確かに綺麗!、便利!、友達が出来る!と三拍子そろっている寮です。3つの寮の名前は、Whittemore(2004年建造)、Achtmeyer(2008年建造)、Pineau-Valencienne(同)といい、合計で150名程度の学生が入寮しています。今回はそんな寮について紹介したいと思います。

・綺麗!:まず、全ての寮が築浅です。部屋は一人部屋で、大きさは30㎡弱、トイレ、シャワールーム、冷蔵庫付きです。トイレ、シャワールームは週に一度業者の方が掃除してくれます。又、共用の掃除機も有り、Floor matも適宜掃除出来ます。

・便利!:寮と教室、Study room、食堂は全て地下の通路を通じて繋がっており、特に冬が厳しい当地では大変助かります(地下の通路はTunnelとも言われていますが、所謂暗い通路では無く、廊下というイメージです)。又、夜更かしした翌朝は起き難く、ドキッとする時間に起きてしまったこと有りますが、教室まで最短で3分で着きますから何とか遅刻は免れます(但し、頭が回転しておらず授業には集中出来てないのですが、、、)。又、共同のKitchenが有り、自炊できます。先日、中国人の友達が中華料理を寮生に振舞ってくれました。次回は日本食をお願いされいるので、「すき焼き」はどうかなと思っています(霜降り肉を探さねば・・・)。

・友達が出来る!:さて、やはり寮と言えば友達が出来る!と言うことが醍醐味でしょう。廊下や、友達の部屋で立ち話をしたり、又、サッカー、Golfなどを寮のメンバーで企画したり、英語教えてもらったりと、兎に角物理的な距離が近いことから、心の距離も自ずと近くなります。

Queen Size Bed

横幅2m長の机

中国人による中華料理の御持て成し(寮の共同Kitchenにて)

さて、寮の紹介をしてきましたが、正直申し上げて、「減点無し」というのが私の印象で、これから入寮される方はご安心下さい!おっと、Blogをそろそろ書き終えようというところですが、共同のkitchenから何やら乗りの良い音楽と、寮生の陽気な声が聞こえてきましたので、これからJoinしてきたいと思います♪♪♪

Hanover Country Club

充実したTuck Lifeを送るためにスポーツは欠かせないですが、今日はGolfについて紹介したいと思います。

なんと驚くことに、DartmouthはGolf場を所有しており、そのGolf場は大学に隣接しています(18ホール、Par 71、6472 yard)。更には、Dartmouth大の学生であれば18ホールでUSD 40。17時以降で有れば、USD 25と格安です。夏は21時くらいまで明るいので、17時からthroughでラウンド可能です。Driving Rangeも有り、30球程度でUSD 5です。

Golf course自体は起伏が激しい難コースですが、十分に楽しめるコースです。こちらのGolferの特徴は、兎に角飛ばし屋が多いということ(Tee shotの300 Yard越えはざら)、又、大半はCartを使わずGolf bagを担いで18ホール周るということでしょう。後者に就いては苦い思い出が有りまして、本コース初ラウンドの際、勿論カートを利用するのかと思っていたら、友達は毛頭そのような意識が無く、Tee off後、元気にGolf bagを担いで出て行きました。私にとっては、米国デビュー、本コース初ラウンド、初bag担ぎ、且つ、私のbagは担ぐ用では無かった為、スコアは散々であったことは言うまでも有りません。直後に、Golf Bagを買い替えました(泣)。

先日のラウンド中、突然コースに鹿が入ってきました。それはショートホールだったのですが、Green向かって右側からジーっと見つめられ、小心者の私は、案の定ショットを左に曲げ、結局Double boggyでした。折角の100切りを鹿に阻止されてしまい、非常に悔しかったです(動物のせいにしてはいけないと知りつつ、、、)。

最後に、1ラウンド4時間程度ですが、この間米国人をはじめとした友達と一緒にラウンドすることを通して、いろんな話をじっくり出来ます(クラスの丸秘話も含め)。又、様々な英語の表現を勉強する事も出来、一石二鳥です。ただ、11月から3月ごろまでは、雪でCloseになるのでその点は残念ですが。

Golfer友達と


Driving Range

International Orientation

MBA programが開始される前に、International student向けのOrientationプログラムがあり 、今年は8/20(月) ~ 8/24(金)に行われ、参加者は19名でした。参加者国籍は、インド、スペイン、メキシコ、ペルー、中国、台湾、ブラジル、日本です。

本Orientationでは、互いの文化の紹介もさることながら、 Caseの読み方や議論の仕方、各種プレゼンテーションの練習、Culture shockの攻略法、米国での就職活動、更には、米国での運転免許取得もプログラムの一つに含まれています。今回はその内のCulture shockについて学んだことを紹介したいと思います。

Culture shockについては、留学された経験のある方は多かれ少なかれ経験されたことが有るかと思います。これは、国籍問わず、全てのInternational studentsが感じていることですが(勿論、日本に留学している外国人も)、とりわけ、米国は、長さの単位がFeet、温度の単位がファーレンハイト、ガソリンの単位がガロンです。はじめの方は、32ファーレンハイトが暑いのか寒いのか 、ガソリンスタンドで給油したらガソリンの価格が日本より安いのか高いのか?分かりません。加えて、食事はさらにCulture shockを増幅させる要因ですね。

しかし、一番のCulture shockの原因は、Nativeとのコミュニケーションでしょう。今回のOrientationでも各国の学生が「米国人の印象」について挙げていったのですが、結構内容は過激でした。皆何かしらフラストレーションが溜まっていることが良くわかりました。私が「え?」と思った一例を挙げますと、学生同士でPubに飲みに行ったときのことですが、ある米国人女性がと会話していたところ、「I will be right back」と言われ彼女は席を離れました。私はてっきりまた戻ってくるのだと思い、トイレも我慢して30分程度待っていました。しかし、彼女は帰ってこず、聞いてみれば、私に「I will be right back」といった直後に帰宅していたとのこと。さすがにショックで「え?」と思いましたが、翌日別の米国人の友人に聞いてみると、Pubなどでの「I will be right back」は「See you」という意味でも使うこと有ると。とのことで、自分が勘違いしていたのでした(トホホ)。これはほんの一例でそれ以外にも「え?」は有るのですが、このOrientationでは、このようなCulture shockの攻略法に就いては「Be patient」しかない 。とのことで、非常にシンプルですが、これをベースに幾多のCulture shockを乗り越えていっています。

Tuckでは、このようなCulture shockがある前提で、それをどのように乗り越えていくのか、悩んだときは真剣に向き合ってくれますし、やはり、一番大切なことは周りに 相談できる相手がいること だと思います。この一週間共にすごしたInternationalの仲間は、いつでも相談できるかけがいのない仲間達です 。

2012年10月16日火曜日

Women in Business Mentor at Tuck

おそらくどこの学校にも、ジェンダーや女性にフォーカスを当てたクラブがあるのではないか。Tuckも例外ではなく、Women in Business(WIB)というクラブがあり、Career とSocial両方の活動を行っている。
ただし、Women in Businessが他のクラブと異なるのは、女性がすべて自動的にメンバーになることだ。
様々なクラブが一同に解するClub Fairのときにサインアップをしようとしたら、「必要ないわよ。学校にFemaleとして登録してるんでしょ?」といわれてしまった。

具体的な活動としては、Women in Business Conferenceを主催したり、定期的にワイン会を開いたり、Formal Party前にはみんなで集まってマニキュア/ペディキュアをしたり、Speakerを呼んだり・・・。
他の多くのクラブと同様、イベントや活動の案内がメールで送られてきて、各自が興味のあるものに参加する、という感じだ。
私はそこまでWIBの活動に力を入れていないのだが、WIBがアレンジしてくれたメンター制度はフル活用している。

どういった制度かというと、メンティー希望の1年生とメンター希望の2年生をマッチしてくれるというだけなのだが、これがとてもありがたい。
スタディグループにも2年生のメンターがつくし、聞きたいことがあれば2年生はみな、とても親切でフレンドリーに対応してくれるのだが、わざわざ改めて誰かに質問するほどではないかな、と思うようなこと、漠然とした悩みなど、気軽に相談できる人がいるというのは精神的に心強いのである。

私のメンターは私より数歳年上で、Tuck前は金融で働いていた女性。
授業のこと、インターンのこと、バケーションに行く旅行先について、英語の表現について…本当に小さなことでも、話を聞いてくれて、質問に答えてくれる。
彼女のパートナーは仕事をやめてHanoverに来ているため、彼女自身の経験を踏まえて、Tuck関連の活動にかかる時間と、Partnerや家族と過ごす時間とのバランスについてもアドバイスをもらっている。
会う頻度やコミュニケーションのとり方はそれぞれが決めるのだが、私は毎週、定期的に30分ほど時間を決めて会っている。
自分ひとりで考えていると大きな問題にみえることも、相談してみると彼女も同じことで悩んで経験があったりして、自分だけじゃないんだな、と思える。

あれやこれやと考えることはたくさんあるのだけれど、一人で悩む時間はもったいない。
WIBのメンター、MBAオフィス、その他の2年生やお友達、まわりのサポートを上手に使うことも重要なのである。



Suzanne、いつもありがとう!!!

Tuck Life with Kids


Tiny Tuckiesという、Tuck生の子どもたちのためのコミュニティがあることからもわかるように、Tuckは子どもに優しい学校である。
治安がよく、教育水準も高く、また大自然に囲まれたHanoverの町も、子どもを育てるのにこんなに素晴らしいところはないだろう。

特に、Sachem Village(Dartmouth関係者の家族寮といったコミュニティ)は敷地内に3箇所のプレイグランドがあり、コミュニティセンターには共有のおもちゃもあり、子どもにとっては天国のような場所である。


Sachemの90%はTuck生かMedical Studentsといわれるように、Sachemに住むTuck生は多く、学校だけでなく、Sachemにおいても、子どもを含めた家族ぐるみでのつきあいができる。
たとえば、我が家の近所にはウルグアイ出身のTuck生が住んでいる。
彼とはセクションが異なるのでほとんど顔を合わせることはないのだが、彼の家族(パートナーと2人の子ども)とはプレイグラウンドなどで多いときには週に4回くらい会っている。正直にいうと、Tuck生のパパよりも、彼の妻との方が仲がいいし、親近感も持っているくらいである。

Tuckに来る前には子どもがいることは一種の制約条件だと考えがちであったが、Sachemに住んでみて、子どもがいるおかげで、人間関係がさらに拡がることを実感している。
プレイグラウンドで子どもが遊んでいれば、必然的に親同士も話をする。
そうする中で、気づくと、Tuck関係者以外の友達の輪が増えていく。(もちろん、Tuck関係のママ友・パパ友もいるのだけれど)

たとえば、日本に4年間住んでいたというバングラディッシュ人、PhDを取得中のインド人、祖母が日本人というアメリカ人…。
緊急時に子どもの面倒を見てもらったり、一緒にお出かけしたり、ご飯を食べたり、ホームパーティーをしたり、子どものプレイデートをしたり。
くだらない話に悩みの相談や愚痴…
Tuckの友達とはまたちょっと違う、とても素敵な友達。

そして、子連れならではの楽しみが、子どもを寝かせてからの時間である。
子どもを連れて集まり、子どもたちを7時半くらいにまとめて寝かせると、後は大人の時間。
ワインにクラッカーを楽しみながらのガールズトーク(ボーイズが入ることももちろんありますが)。
同じコミュニティ内なので数分で帰れるのも素晴らしい点である。

英語でのコミュニケーションだと、ついつい一歩下がってしまいがちだけれども、子ども同士は親よりもずっと容易に、言葉を超えて友達になってしまう。
親もそれに負けず、一歩踏み出してみると、言葉や文化の壁を越えて、新しい世界が拓けていく。
家族でのMBA留学を考えているのであれば、ぜひ、子どもがいることによる制約よりも、子どもがいることで広がる可能性に目を向けてほしいと思う。



みんなで巻き寿司つくり。
「日本人はどれくらいの頻度でMakiを作るの?」
「うーん、私は手作りしたのは今回が人生で5回目くらいかなあ。うまくできるか自信がないんだよね」
「…(絶句)」
というような会話を楽しみつつ、子供同士も、大人同士も楽しい時間を過ごせる。
まさに子連れSachem生活ならではの楽しみだと思う。

Statistics for Managers

Tuckのカリキュラムでは、1年生冬学期までCore科目でスケジュールが埋められている。
General Management Schoolと謳っている以上、多角的にビジネスを見るための授業をきちんととらせる、というのは理にかなっているのだろう。(もちろん、QualifyされればExemptも可能)
上記方針の下、4週間という短いFall Aでも、ミクロ経済、統計、リーダーシップや戦略といった科目をぎっちり仕込まれる。(ちなみにFall B以降の学期は10週間程度の普通の長さ)

そんな中で、数字と暗記の苦手な私が最も恐れていたのは統計(Statistics for Managers)だった。
「日本人は数字に強い」「言葉のハンディがあるので、数字系の授業で貢献しないとまずい」などということを聞くと尚更、不安を感じずにはいられなかった。

しかし、結論からいうと、そんな心配は杞憂だった。

第一に、授業名からわかるように、授業の主眼は統計をいかに経営に役立てるか、ということにおいている。
「統計の専門家ではなくて、統計のユーザーを育てたい」
授業では常に、ExcelやSPSSで出てきた数字が一体どんな意味を持つのか、あるいは、経営判断をするときに、どのように統計を使えばいいのか、ということを問われる。
また、数式の意味合いも、数学的な証明による理解ではなく、直感的な概念理解に重点がおかれている。
統計/数字という言語をマネジメント言語に翻訳していくこと、数字を批判的に見て意味を理解していくこと。
単なる数式の暗記とは違って、いろんな局面で普遍的に使えるスキルを与えてくれたと思う。

二点目に、教授がとても面白くて、わかりやすい。
テストや課題が主に成績を決める統計の授業。
極論をいえば教科書を読んで理解していれば授業に出なくてもいい成績が取れる(かもしれない)、あるいは単位を取れる統計で、それでも統計の授業に来たいという気にさせる。
教授の統計への情熱、ウィットに富んだ冗談、生徒の巻き込み方・・・
授業の仕方そのものも勉強になるなあ、と思う。
そして、First Nameを覚えてくれるのはもちろん、すれ違って挨拶したときに、
「Hi, your son is so adorable! How old is he?」なんてことまで言ってくれる。
断っておくが、私はその教授のOffice Hourには行ったこともなく、子どもの話をしたこともない。
Orientationか何かで子連れのところを見かけたのだろうか。
それをきちんと覚えてくれて、声までかけてくれる。
一学期目にして、Tuckのあたたかさに触れた瞬間であった。

もちろん、すべての教授/すべての授業が素晴らしい、なんてことはないだろう。
それでも、Semester Breakを前に、次の学期で何を学べるのかが楽しみに感じられる。
そんな授業でTuckでの2年間をスタートさせることができることが、本当に幸福に思う。


ちなみに、授業は学生が統計にまつわるジョークを紹介し、教授が他のジョークで応酬することから始まります。(上記は一例)
ただし、残念ながらジョークの紹介はClass Participationにはカウントされないようなので悪しからず。。。

Analysis for General Managers (AGM)

Look, I only have three things to do. I have to choose the right people, allocate the right number of dollars, and transmit ideas from one division to another with the speed of light."
- Jack Welch, Former CEO, General Electric


先週Tuckに入学して初の授業が終了したのでここで纏めておきたいと思う。Analysis for General Managersは僅か3週間のクラスで6つのケースを扱い、事業戦略の分析・構築を行いながら、上記ジャック・ウェルチ氏のコメントにもあるようなGeneral Manager の視点、そしてGeneral Managerの役割とは何かを叩き込まれる。 僕の教授は“名経営者が何故失敗するのか”という著書も出している、Sidney Finkelstein氏。名実ともにFallAにおいては最もハードな授業の一つであったと感じている。以下に特徴や気づきを明記する。

・ワークロードの多さ:
一つ一つのケースの分量が相当長く、ものによっては20ページを超えてくる。さらに補足で読み物まで用意されており、優先度をうまくつけて大量な情報を高速かつ効率的に処理しないととても対応しきれなかった。特に自分にバックグラウンドがないテーマの場合については基本情報の把握等に時間を費やしがちであった。

・授業における発言機会の獲得の難しさ:
この授業は評価配分が最終試験が50%で授業への参加が50%であり、皆ここぞとばかりに手を上げてくるため、発言機会を得るのに相当苦労をした。さらに授業の展開が自分の想定通りに進む事はなく、発言のネタを事前に練っておいてもそれを活かす機会は非常に作りにくかった。個人的に意識した戦略としては、自分の得意分野で回答パターンを用意しておきつつ、それに固執することなく、授業の流れで発言できそうなタイミングがでたらすかさず手を上げる事。あとは自分の経験の基づいた発言はバリューが高いという認識があり、日本での経験や自分の会社での経験等で応用できるものがないかという切り口でケースを考え、発言ネタを考えるようにした。

・視野の拡大:
全てのケースにおいて、経営者として自分ならどうするかという問いを常に意識させられた。僕はセールス&マーケティングがバックグラウンドなので、アクションプランはどうしてもそちらに偏りがちであったが、授業に加え、事前のスタディーグループの中でファイナンスがバックグラウンドの人間や、実際にケースの題材となっている企業の業界にいた友人から、それぞれ異なった切り口の戦略が提示される。議論を重ねる中で、「そういう考え方もあるのか!」といった多くの気づきが得られ、結果的にビジネスを見る視点を増やすことができたと思う。

・ケースを超えた範疇での議論や学び:
ナイキが様々な流通チャネルを通じて自社の靴を販売している中、わざわざナイキタウンを展開した理由は何か?アップルがアップルストアを展開した目的との違いは何か?
授業の中ではこのようにケースの話から少し外れた議論も行い、非常に面白かった。それを軸にユニクロがUS展開をするにあたり、一度失敗した経験に基づきNYにフォーカスをして再展開をした理由は何かなどを教授と個別に議論したりと、ケースを軸に、実際の昨今のビジネスの戦略を考える土台を提供してくれた。

当然事業戦略を分析するためのフレームワーク(SWOT等)を扱う場面はあったが、それよりも、上記を経てGeneral Managerとしての視点は何か、そしてその視点から見た際に、今後Tuckにおいて提供される各科目はどのように有機的に活用できるのかという点を考えるようになった点が、最大の学びだと思う。このような授業を最初のタームに置くことで、今後のファイナンスやアカウンティング等含めたTuckでの2年間の学びをGeneral Management的に吸収していく工夫がなされている点からも、TuckがGeneral Managementに強いという特徴が浮かび上がってくる、と思っている。

Campus Visit


今回は僕のしたキャンパスビジットについて、忘れないうちにここに残しておこうと思う。

Tuckは全てのアプリカントにインタビューの機会を与える(オンキャンパスのみ)数少ないスクールの一つ。それもあって、Tuckにビジットに行く際には、同時にインタビューを受けるというケースが殆どで、Webでの申込欄を見てもインタビューのスロットを選択する欄がデフォルトで表示されてくる。しかし実際はインタビューなしのビジットプランが存在する。僕の場合はビジットの際にインタビューを終了させるだけの準備ができていないと考え、アドミッションに頼み込んでビジットのみのプランを個別に調整してもらった。

Hanoverへはビジット前日の夜9時のDartmouth Coachでボストンから入り、11時にHanover Innに到着。Hanover Innがあまりに高く、節約のために予約した郊外のChieftain Inn(別に紹介した、Formal Dinnerの開催場所)というモーテルへタクシーで移動。タクシーがHanoverにおらず、Hanover Innでもらったタクシーの電話番号に問い合わせ。待たされること1時間。ようやくにやってきたタクシーでChieftain Inn へ。

翌朝は何故かこのご時世にカウボーイハット姿の家族と共に朝食を食べ、Chieftain Inn のオーナーの労いでTuckまで自宅のトラックで送ってもらう。オーナーはTuckにビジットする人は受かった人のみだという固定観念があるようで、別れ際に「来年早く戻ってこい」とコメントをもらった(まさか本当に戻ってこれるとはその時は思いもよらなかったが)。

朝霧の中到着したTuckは既に多くの生徒でにぎわっていた。到着するとすぐにクラスビジットへ。私の受講した授業は統計学の授業。今考えれば人気教授の一人なので納得だが、当時も難しい統計をコミカルに笑いと取りながらも分かりやすく教えている様子が伺われた。中でも印象的であったのが、彼がとある生徒をCold Callし、答えを出すまでその生徒から回答をひねり出しつつ、"I am getting you out of your comfort zone"と言っていたこと。個人作業が主な統計学の授業でここまで生徒のparticipationを引き出し、ダイナミックな空間を作り上げていた。

クラスビジットが終わると、そのままキャンパスツアーへ。Tuckは教室、食堂、寮が全て地下で繋がっていて、雪が降っていても一度も外に出ることがなく全ての施設を利用できる点を強調していた。特に寮の一回にあった共有スペースには大きなバルコニーがあり、まるで軽井沢の高級リゾートにいるような感覚があった。

Tuckに行ってはじめて分かったのは、名実共にTeamworkの精神が根付いているということ。受験等でも利用した対策本でもTuckはTeamworkを重視していると聞いていたが、正直訪問前にWebで情報収集した際にはどのスクールもTeamworkを重要視しており、これといった差を見つけにくかった。しかし、実際にここに来て見ると、校舎の至る所にあるスタディルームやパブリックスペースではグループでケース等のディスカッションをしている様子が見られ(しかも殆どのスペースが既に満杯!)、授業においても同級生が回答に詰まった際には友人達がサポートしたり、同級生の回答を補強したりする習慣が根付いていた。加えてビジットの際に訪問した全ての場所で出会った在校生、アドミッションの方々は非常にフレンドリーで、訪問後にメールをすると、単純に please let me know if you have any questions等の回答ではなく、僕との出会いを経て僕が興味を持ちそうなを展開してくれたりと、Teamworkという言葉だけでは言い表せないものがあった。

このビジットで得た情報は当然その後に提出したエッセイや、日本でのインタビューの際にも話を盛り上げるネタになった。訪問前はビジットをした方がいいのかどうかと非常に迷ったが、結論この投資は間違っていなかったと思う。今回Tuck以外にも複数のスクールを回ったが、やはりWebだけでは伝わってこない各スクールの特徴、真の強みといった情報に近づけるのは、Face-To-Faceが最短の方法だと思った。

Formal Party!

Tuckには数多くのイベントがあり、現在も毎日のように様々なイベントの周知がやってきます。その中でも今回はFormal Partyについて紹介します。

Formal Partyとは、名前のとおり参加者全てがフォーマルな格好に身を包んでくることを要求されるパーティー。場所はChieftain InnというTuck近くのモーテル近くのコネチカットリバーサイド。会場は結婚式風の大型テントが張られ、そこでTuckの生徒による生バンド演奏とともにアペタイザーとお酒が振舞われます。Tuck生約500人が一斉に終結し、日常の勉強生活を忘れ、夜を楽しみました。最初はドレスアップした普段と違う友人たちと写真を撮ったり、Fall Aの苦労話や卒業後の進路など真面目な話で盛り上がっていたのですが、酒を交わすうちに徐々に会場全体の雰囲気が変化し、全体が大型のダンスホールに!普段は真面目で子煩悩なお父さん的な友人も、普段のキャラを完全に消滅させてダンスに勤しんでいました。周りには川と森しかなく、空を見上げれば満開の星空という大自然の中、ドレスアップしたTuck生でダンスミュージックに合わせて盛り上がる雰囲気は見物です。毎ターム終了間際で開催される(10月、12月、3月、5月あたり)ようで、今後も楽しみなイベントの一つとなります。

直前には着こなし例として、ウェディングドレスやタキシードを着た紳士婦人の写真入りのインストラクションメールまで飛んできたので、タキシードなど持っていない僕はパーティ当日何を着ていこうかと妻とあたふたしましたが、当日行って見ればなんてことはなし。というよりもむしろこだわらないほうがいいのかも。会場は最終的に酔っ払いのカオスと化し、友人達から酒を引っ掛けられるリスクも高い。さらにHanover周辺ではクリーニングに出すにも少々手間になるので、男性ならデニムにそれなりのジャケット、女性ならForever21など安かろう悪かろうレベルの洋服でも十分だと感じました。ただ、さすがは米国人。生地は大したことはなくても着こなしはしっかり格好いい。余談ですが、こちらの方々は普段の授業はスウェットパーカーにデニムでも、こういう時やディナーは(特に女性)セクシーな衣装でバッチリ決めてくる、そんなOn Offの切替え方のうまさというか、メリハリのつけかたがうまく、またそのギャップを楽しんでいるように感じます。

ディナー当日は酔っ払いが多く出没したせいか、翌日の朝は相当の忘れ物が出たようで、Facebookで携帯等の忘れ物の確認のやりとりが多く発生しました。われらが日本人の中にもiPhone、パスポート、かばん、ベルト等を一斉に忘れてしまった方がいましたが、当然ここはTuckなので盗む人もおらず、翌日には全て見つかりました。

Formal Partyも含め、何だかんだ言ってもMBAは勉強しつつ、ネットワーキングを含めた遊びも重要だと感じている今日この頃。このイベントも週末に試験を控えた(Tuckでは週末に自宅で実施する形式の試験がある場合がある)中で開催されましたが、やはりこのような機会で普段付き合っている友人と異環境で時間を共有し、友人との仲を深めたり、友人の輪を広げたりする事は重要。例えば普段ケースなどの授業でで対等に戦えず、何となく壁を感じていた米国人との間でもダンスを共にする事で新たな共通項が得られて友人関係が深まった気がします。普段言葉のギャップを抱えている中では、このような言葉が不要な環境で、共に同じ空間を共有しているという事実だけで仲が深められる機会は非常に有効。勉強や就職活動といったMBA獲得の直接的目的を補足させるという意味で、スポーツもイベントも可能な限りタイムマネジメントして両立させていきたいです。

Managerial Economics (ManEc)


Fall Aのコア授業4科目の内の一つであり、教授(私のセクションはProf. Hall)が素晴らしかった事もあって、個人的に1,2番争う面白さだったManagerial Economics (通称ManEc) について。

内容はミクロ経済学の一部だが、他の科目同様に講義名の通り、経営者として知っておくべき重要なコンセプトにフォーカスを置いた内容となっている。従って、細かい理論的な話をずっと聞くような眠い授業とは程遠く、多少の講義に加え、現実社会に適用した内容の問題を解いたり、スタデイグループ単位でケースに取り組んで内容をプレゼンで発表したりと、躍動感、現実感のある授業になっている。

Fall A1ヶ月という事もあり、この授業では主に競争市場と独占市場という2つの大きく異なる市場における、需給の均衡や価格決定のメカニズムについて集中してカバーした。
個人的に特に面白かったのは、独占市場における価格決定戦略に関する分析。市場シェアが大きい、代替性のない商品を販売している、などの理由で売り手がパワーを持つ場合には、様々な価格決定及び販売戦略が取り得る為、どのような戦略が会社にとって望ましいかを分析する必要がある。
売上最大化と利益最大化を達成する価格が異なる事や、ある製品を複数のバージョンに分けて販売したり、包括販売する戦略 e.g. MSOfficeなど)などについても分析した。
日常生活でよく見かける従量課金制度、基本料金で使用無制限、その組合せの料金体系など(携帯、ケーブルテレビ、プリンター(本体+インク))に関しても、なぜそのような料金体系を取るのかに関して、企業サイドからの視点で分析をした。

自分はこれまで金融系の仕事をしていてあまりこのような分野に携わることがなかったが、Tuck卒業後は、より経営に携わっていく仕事(PE/VC/アントレ)をしていくつもりなので、授業で扱った内容は今後どこかで役立つと思いながら勉強していて、ことさら楽しかった。

期末試験前日にいつものことながら試験勉強に集中できずにネットサーフィンをしていたら、ちょうどアマゾンが新しいキンドルを発表し、類似した製品にも関わらずipadとキンドルの価格戦略が異なるという記事がFinancial Timesに掲載されていて、授業を受ける前に比べてその記事から得られる情報と、そこからできる分析の量が増えた事を実感した。

余談だが、最後のプレゼンの授業では、生徒の一人が教授のファッションを真似して登場し、笑いを誘っていた。
このように授業に対して真剣に取り組みつつ、楽しもうとする雰囲気もかなり好きなところである。

Y.I (T'14)

2012年10月11日木曜日

”Leadership” at Tuck


“Don’t forget the Tuck definition of leadership: helping others achieve great things. The fastest way to the top is not by stepping on people but by elevating them.”
ビジネスクールはどこもリーダーシップが大きなテーマの1つ。
受験準備を始めた時は正直違いが全然分からなかったけど、時間をかけて各校を理解すればするほど、それぞれが全然違う考え方をしている事が分かってきた。
私の感じたところでは、それが各校のカルチャーに大きく影響していて、授業や課外活動を通じて得られる学びに反映されていると思う。

冒頭の言葉は今年のTuckの卒業式でDean Danosが話した言葉。
長引く世界的な不景気、ウォールストリート的資本主義に対する批判など、ビジネス界においても潮目が変わっていっている今の時代には、特にこういう考え方がより大事になってくると個人的には思っている。

Tuckは他人をサポートする精神が至る所で根付いていて、今後紹介する予定の様々な活動や日々のクラスメートの行動、学校の教授やスタッフ側の行動にもそれが表れているように思う。
これはTuckのカルチャーを構成する大事な部分であり、結果としてTuckの温かさや居心地の良さを形作っている。
生活環境と学校のカルチャーは、受験時と入学後で最も重要度が変わった項目(受験時はあまり重要視していなかった)なので、これから受験を検討される方々にはその2点もよく検討される事をお勧めします。
学校を知れば知るほど、自分がFitを感じるかどうかが見えてくると思うので、可能であれば志望度が高いスクールの複数の卒業生や在校生と話したり、Campus Visitをされると、より自分に合った学校選びができ、不必要なアプリケーションの準備を削減できると思います。
私の場合は最初9校受験予定だったけど、学校説明会やCampus Visitを経て2校は受験しない事にしたし、TuckVisitを通じて志望度がかなり高まった学校なので、もしTuckが候補に入っているようでしたら、ぜひVisitに来て頂ければ幸いです。
P.S. Visitのご相談はこちら宛てにご連絡ください。tuckjapanHP@gmail.com

Y.I (T'14)

2012年10月9日火曜日

Thank you, Sally!!


TuckMBA Program OfficeにはSally Jaegerという女性がいます。MBA Program Officeは文字通り必修科目や選択科目を中心としたBusiness SchoolAcademic Programを取り纏めている部署ですが、Sallyは彼女が常に言葉にしている通り、Academic Programのみならず、僕達のBusiness School Lifeを充実させるために日々骨を砕いてくれています。謂わば、なんでも相談に乗ってくれるお姉さん(お母さん?)的な存在です。

Tuckに来てまだ1ヶ月しか経っていませんが、Sallyには既に何度もお世話になっています。その中の一つを今回は書きたいと思います。Fall Aが始まってすぐに息子が風邪を引いてしまったのですが、僕は授業の予習・復習やStudy Groupとの打合せ、大学主催の懇親会、クラブの説明会等に忙殺されていて、その合間を縫って、息子を救急に連れて行くのが精一杯でした。どこの病院もそうだと思いますが、救急はよほどの緊急事態ではない限り、研修医がちょっと診察して適当に薬を処方してくれるだけで、息子は喘息持ちということもあってか、1週間経っても全然よくならず、40度近い熱がずっと続いてました。妻と相談して、救急ではなく専門の小児科医に診察してもらわないといけないという結論に至り、近所の病院に連絡してみるものの、どの病院にも事前に医師と面談をして息子を登録してからでないと診察できないと言われ、いつ面談できるのかを聞くと1週間後と言われる始末で全くどうにもならない状態でした。そんな中、息子が苦しそうに泣き続けている姿を見た妻が僕に電話をくれたのですが、僕は授業中で電話を取ることができず、途方にくれた妻が電話をしたのが、Sallyでした。Sallyは動揺している妻を落ち着かせて事情を聞いた上で、Dartmouth大学の大学病院に電話をして、医師との事前面談無しで診察をしてくれるように頼んでくれました。彼女のお陰で息子はその日に専門の小児科医に診察してもらう事ができて、風邪もすぐに治りました。後日、妻に聞いてさらに驚いたのは、Sallyは妻が電話した時に彼女自身の名前を言っただけで、僕の奥さんだよね?どうしたの?と聞き返してくれたそうです。

Tuck280人という少人数の学校である事もあって、学生とその家族のみならず、教授、学校関係者含めて親密な関係を築くことができます。近くのスーパーで会うと、教授ともFirst Nameで呼び合うような関係です。このようなClose-knitCommunity2年間過ごせることは本当に幸せなことだと思います!

Y.T(T'14)

Outward Bound Trip - Sailing


TuckではMBA本番開始前のPre-term Programが数多く用意されていますが、その中でも一番人気があり伝統があるProgramが、Outward Bound Tripです。TeamworkLeadershipを重視するTuckの文化が凝縮されたProgram内容で、MBA本番開始前からTuckiesのアクセルを全開にしてくれます。将来、Outward Bound Tripに参加される方々が新鮮な気持ちでこのProgramを体験できる為にも、詳細にはあまり触れずにこのProgramの最大の特徴であるTeamworkLeadershipについて書きたいと思います(尚、Outward Bound TripSailingKayaking2つがありますが、今回は私が参加したSailingを中心に書きたいと思います)。

<Teamwork>

Outward Bound Tripでは約1週間にかけて、寝る時間も含めて朝から晩まで四六時中クラスメートと一緒に船の上で過ごします(もちろん、最低限のプライバシーは確保されています)。1艘につき10人が乗船し、各自が船長、測量士、料理長といった役割を日替わりで担当しながら毎日話し合いで設定した地点を目指して航海します。普段の生活環境とは全く違い、他人との距離感が極端に近く、且つ、協力しなければ生きていけない環境下で、Teamの中でどのように自分を位置づけてTeamに貢献していくのかを学び、又、クラスメートと苦楽を共にしながら目標を達成していく面白さを体験しました。

<Leadership>

Outward Bound Tripの中では様々なLeadershipの機会がありますが、私にとって一番印象深い経験はやはり船長を務めた時のものです。船の操縦の知識がほとんどない素人が、天気や潮流の変化を読みながら、9人の船員に英語で指示を出すのは予想以上にハードルが高く、想定通りに物事を進められない状況に直面して、船長役のみならず、今後2年間Business Schoolで本当にやっていけるのか大変不安な気持ちにさせられました。一日の最後には、船長と船員が船長のLeadershipについて評価するFeedbackの時間が設定されているのですが、自分自身の話をしている際に自分の不甲斐なさを思い出し、不覚にも泣いてしまうほど精神的に追い込まれていました。でも、横を見ると共感して一緒に泣いてくれているクラスメートがいて、又、自分とは違う視点でアドバイスをくれるクラスメートの話を聞いて、Tuckに来て本当に良かったと心から思いました。今回の船長役を通じて、不透明な状況下においても判断を下し、それを自信を持って伝える難しさと重要性を体感する事ができたのは大変有意義だったと思います。

とここまで書いてみましたが、なんだかOutward Bound Tripの魅力の50%も表現できてない感じがしますが、已む無しですね・・・まぁ、やっぱりこういう体験型のProgramはやってみないとわからないと思うので、興味を持った方々は是非Tuckに来て参加して下さい!

Y.T(T'14)

BBQ in Sachem Village

僕には小さな夢がありました。人生を懸けて達成したい夢とは別に、小さな夢がありました。それは自分のBBQ Grillで友達とBBQ をする事です。数年前に、石炭炭鉱の経営や操業を学ぶ為にオーストラリアの田舎町に3ヶ月程滞在したことがありましたが、そこでは友達が毎週末のようにBBQに呼んでくれて、広大な自然の中で美味しい牛肉とビールを味わいながら、友達とゆっくり流れる時間を楽しんでいました。もう一回そんな生活をしたい!と東京に帰ってきてからもずっと思ってましたが、コンクリートジャングルな東京でそんなチャンスはなかなかなく、夢をずっと先送りにしていました。


今年8月上旬に渡米して、その夢を叶えるチャンスがやっと到来しました。Hanoverに引っ越してきて、一番最初に買ったのはBBQ Grillでした。Walmartで買ったBBQ Grill250ドル。友達と過ごす時間、Priceless。妻には怒られてしまいましたが、食卓、洗濯機、テレビとかよりも先に買いました(笑)僕が住んでいるSachem villageにはBBQができる広場がたくさんあるので、人数が多い時には広場でBBQをしていますが、5-10人くらいであれば自宅の前の芝生でBBQをしています。美味しい空気の中で綺麗な緑を眺めながらのBBQは本当に最高です!BBQをしているとClassmateがふらりと立ち寄って授業の話をしたり、家族の話をしたりとCommunication Toolとしても一役買ってくれています。
広場でBBQ
自宅前でBBQ
こんな豊かな自然の中で気軽にBBQができるのもたった2年間しかないので、雪が降るまではできる限りBBQしたいと思ってます

Y.T(T'14)